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(2)「友情・努力・勝利」との関連 『少年ジャンプ』が創刊された1968年当初には、その当時からの編集方針であったという「友情」「努力」「勝利」の3つの要素はあまり強調されていない。この時代の主人公たちの闘う相手が社会や権威であり、具体的な姿・形をした敵ではないためであろうか。主人公と仲間たちの間に存在する親分・子分の上下関係は、それ以降の時代に見られる「友情」とはやや異質なものである。また、社会や権威に反抗しても、試合やゲームのようにはっきりとした勝敗がつくわけではない。それゆえ彼らの闘いの帰結は、70年代以降に見られるような、試合で勝者と敗者の区別がはっきりとつく「勝利」とは別物と考えられる。 そして、バブル崩壊で不況が深刻化した90年代後半になると、「勝利」には重点はおかれず、「友情」が最も大切なコンセプトとなっている。必ずしも明るくない時代だからこそ、悲観するのではなく強い信念を持ち、笑って生きようではないかと訴える『ONE PIECE』にみられるように、もはや「努力」も「勝利」も説得力をもたなくなっているのかもしれない。いずれにせよ、「友情」のために必死にたたかう主人公の姿は、いつの時代においても共通しており、仲間が大切なものとされていることは確かなようである。
表4-2 各作品における「友情」「努力」「勝利」の重要度
事例 作品名 友情 努力 勝利 1 ハレンチ学園 − − ○ 2 男一匹ガキ大将 ○ − ◎ 3 プレイボール ◎ ◎ △ 4 リングにかけろ −→◎ ○→× ◎ 5 キン肉マン ◎ × ◎ 6 キャプテン翼 ◎ × ◎ 7 北斗の拳 ◎ × ◎ 8 ドラゴンボール ○ × ◎ 9 電影少女 − × − 10 幽☆遊☆白書 ○ × ◎→○ 11 SLAM DUNK ○ × ◎ 12 ONE PIECE ◎ × ○
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